丸富製紙株式会社

地域未来牽引企業

2020年2月26日

植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を活用した新技術を開発しました。

持続可能な社会の構築に向け、丸富製紙は、植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の活用に向けた研究・開発を積極的に行なっております。

この度、当社は芯なしトイレットペーパーの中心部にCNFを使用して、強度を20%高める技術の開発に成功しました。使用しているCNF原料には、当社内で発生した紙粉や損紙を再利用しており、再生可能な資源の有効活用へ積極的に取り組んでおります。

 

◆開発の背景
芯なしトイレットペーパーは、多くの人が利用する公共・娯楽施設で重宝されており、近年のインバウンド需要が後押しすることで、年々需要は高まっています。また、取り替え頻度の削減といったメリットがあることで、一般家庭にも浸透しつつあります。

当社は、創業当初から、芯なしトイレットペーパーへの製造・販売に注力しており、2015年には、超長尺と呼ばれる、通常の約5倍の長さ(※)を巻いた芯なしトイレットペーパーの販売を始め、2019年には5年前の約1.8倍へ成長。現在では、自社内の全生産量の約35%を占める主力カテゴリーとなっております。

 

針葉樹の繊維拡大図(11.7nm)

針葉樹の繊維拡大図(11.7nm)

 

当社は、こうした弱点を補うため、植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」に着目。一般的に、芯なしトイレットペーパーは、鉄の棒に紙を巻き付け、水を吹いて芯孔を固めますが、水の代わりにCNFを使用することで、芯孔の強度を20%高められることに成功。CNFの軽くて強い特長を生かし、中心部が変形しやすい芯なしトイレットペーパーの欠点を補う技術を開発し、合わせて、特許も出願中です。

 

CNF

 

◆展望
当社は、超長尺製品への新技術の本格採用に向け、CNFの生産設備を増強するため、トイレットペーパーの製造過程で出る端材(損紙)を原料にしてCNFを作る設備を3月に増設します。CNFの生産能力を現在の毎時2キログラムから15倍の毎時30キログラムに引き上げます。
現在使用しているCNF原料は、自社内で発生する紙粉や損紙を再利用しておりますが、今後は、地元である富士市のものづくり戦略の一貫として、地域に根ざした原料の開発や、異業界との連携を通じた非木材原料の採用検討など、持続可能な新原料の開発へも注力してまいります。

 

※一般的な芯有り50mシングルトイレットペーパーとの比較

 
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