丸富製紙株式会社

地域未来牽引企業

2020年8月3日

省資源、CO2排出量削減へ。超長尺トイレットペーパー(200m以上)の製法に関する特許を出願いたしました

 丸富製紙株式会社(本社:静岡県富士市、社長:佐野 武男、以下:当社)は、かねてより製造、販売していた超長尺(1ロールの長さ200m以上)トイレットペーパーに関する製法特許を出願いたしました。(特許番号:2020-27186)超長尺のトイレットペーパーは、従来よりも超コンパクト設計のため、使用する包装資材の削減や、物流時のCO2削減につながります。また、巻き芯を使用しないため、紙管などの廃棄物も減らせます。
 

当社は、2015年11月に史上初の長さ(※1)である、超長巻き250mのトイレットペーパーを開発、販売を開始。従来の5倍(※2)の長さである超長尺トイレットペーパーは発売以来、バックヤード向けにテーマパーク・ホテル・公共施設など幅広い分野の施設で採用され、また、2016年3月に発売された一般家庭向けの超長尺ロール「ペンギン超ロング5倍巻きトイレットペーパーシリーズ」は従来にない超長巻きトイレットペーパーとして多くのお客様から支持を得ております。

 

(1)芯なしトイレットペーパーについて

・ 芯なし長尺ロールの需要の高まり
長尺の芯なしトイレットペーパーは、多くの人が利用する娯楽・公共施設で重宝されており、近年のインバウンド需要によりここ数年は堅調に推移。また昨今の災害の多さから、備蓄・備蓄用としての需要も高まっています。通常よりも長巻きで省スペースを実現した長尺ロールは、収納スペースや取り替え頻度を大幅に減らすことが可能であり、また、包装資材の削減、輸送中のCO2削減、芯ゴミが発生しない、など環境負荷を軽減する製品としても注目されております。
 

・130〜170m巻きから200m以上へ

当社は、1982年より芯なしトイレットペーパーの製造を開始。以来、130〜170m巻きの製品を主流に販売しておりましたが、2015年、250mのトイレットペーパー開発成功をきっかけに、芯なしロールの製造を超長尺分野(1ロールの長さ200m以上)へも注力を開始。お客様からのニーズの高まりも背景に、現在では300m巻きという国内最長級(※1)の長さのトイレットペーパーも製造しており、当社の主力カテゴリの一つとして成長しております。

 

 

(2)従来からの課題

・製造上の課題
170m以上の超長尺ロールを製造するには、紙を巻く過程において、ロールの径が大きくなってしまい(JIS規格では120mm以下)、ロールホルダーに収まらない課題があります。また、規定の幅に断裁、スリットする際にはロールが硬くなり、巻き上げ時の高テンションで、工程不良や商品不良が多発してしまいます。

・品質面での課題
さらに、超長尺ロールは独自の製造工程で巻き取っているため、通常の有芯ラインの製品よりも、どうしても紙が薄く、かつ硬い風合いになります。長巻き化を実現しつつ、使用感を損なわせない点も大きな課題でした。
 

 

(3)課題解決に向けた施策

・超長尺を実現する紙強度の確保
紙を製造する上で重要な数値である、原料の叩解度、坪量、クレープ率、J/W比率などの最適な組み合わせを見出すことで、超長尺ロールの加工に適した原紙抄造を実現いたしました。また、高テンションで巻き上げる際に耐えうる、紙の引張り強さ、破裂強さを確保。こうした絶妙な数値の調整および試行錯誤により、課題であったロール径の大きさ、工程・商品不良の問題を解消いたしました。また、十分な紙強度を確保できたことで、製品の使用感(肌触りや吸水性など)の課題に関しても、度重なるテストの末、満足できるレベルへ到達しました。
 

 

(4)展望

・長さへの挑戦および新しい価値の創造
今後も社会不安や災害・備蓄等を背景に、長尺ロールへの需要は高まると予想され、一方で、地球環境に配慮した製品も求められます。当社は、さらなる長巻き化に向け技術力を高めるとともに、植物由来の新素材CNF(セルロースナノファイバー)を応用化した研究開発も積極的に取り組み、持続可能な社会の構築へ貢献していきます。 

 

 

◆特許出願の概要
特許番号 特許番号:2020-27186
発明の名称:超長尺ロール(巻き長さ200m以上)芯なしトイレットロールの製造方法

(※1)一般的な家庭用ホルダーにおさまるトイレットペーパー分野における。当社調べ
(※2)一般的な芯有り50mシングルトイレットペーパーとの比較

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